本日は、「難聴と認知症」について。

ご存じない方もいるかもしれませんが、難聴と認知症との関係が注目されています。
難聴を抱える高齢者は、健聴者よりも徐々に認知症を発症する確率が大幅に高くなっています。
所見では、医師が聞こえについて患者と話し合い、徐々に低下する聴力に積極的に対処を促すことが、いかに重要であるかを強調されています。
難聴は早期に発見し早く治療や聴覚補償を開始すると、聞き取りが維持されやすいという事実があるにもかかわらず、難聴を抱える人々が診断されてから治療を求めるまでには平均で7年かかっていると言われています。
早期診断と医療的介入により、認知症やアルツハイマーの進行を遅らせることができることを考えると、医師や補聴器に携わる補聴器専門店が難聴者に対し、できるだけ早く難聴の治療や聴覚補償の方針を促すことがさらに重要となってきます。
難聴の方が抱える問題として
○聞いて理解しようとすることが大きな負担となり、認知を阻害する日常的な要因となっている。
○聴力の低下した人は、社会的に引きこもりがちになり、通常の交流が不足するため精神的に低迷してします。
○これらすべての要因が組み合わされて更に、認知力低下の要因となっている
そこで重要になるのが、補聴器の早期装用です。
補聴器による聴覚補償は、患者の聞こえを改善するだけでなく、脳の萎縮や認知機能障害の予防につながる可能性があります。
聞こえというのは、難聴者が直感的に判断できません。
信頼のおける医療機関と、補聴器専門店でしっかりと自分自身の好みにあった音と聞こえを取り戻しましょう。